生き損ないへの道

 最近はというと、僕は小説ばかり読んでいる。少し前に部屋の模様替えをした。コンセプトは「読書のできる部屋」。今のところ、この試みは成功したと言っても良さそうだ。この前ブックオフオンラインで大量に本を買った。ブックオフオンラインはわりと綺麗な本が届くことが多いから個人的にはおすすめだ。3000円以上で送料が無料になる。

 最近、毎日将来のことを考える。もうすぐ就職活動の時期だ。会う人会う人に「就活するの?」と聞かれる。そんなに"就活しなさそうな人"に見えているのだろうかと苦笑してしまうけれど、そこで自信を持って「就活くらいするよ!」と答えられない自分が悲しい。就活をするかどうかなんて自分でもよく分かっていない。僕は幸か不幸か選択肢をたくさん持っている。一般企業に就職するか、教員を目指すか。はたまた進学するのか。

 自分でも何がしたいのか分からないんだ。「自分探しの旅」とよく言うけれど、僕は一年間日本を離れたことによって、それまでぼんやりと思い浮かべていた将来への道を見失って、いまや藪の中で立ち尽くしている。昨日、テレビに32歳のニートが出ていたんだけど、その経歴を見て僕は顔が引きつった。高校を卒業後、オーストラリアでワーホリ、その後ニート一筋。本当に笑えない…… 

 周りの人々はもう、就活に向けて動き始めている。教員志望の人だって対策を始めている。僕は今日も、小説を読み耽る。虚構の世界に身を埋めて、現実から目を逸らして。